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尾道の市街地のすぐ北に位置し、多くの市民や観光客で賑わう千光寺の山頂にたつ展望台とロープウェイ駅舎の建て替え計画である。千光寺の山は花崗岩と真砂土でできており、展望台の位置する山頂も至る所に大きな岩が地中に点在していた。この岩を削り砕くと膨大な時間と費用がかかるだけでなく歴史ある地形の改変にもつながるため、新しい展望台はできるかぎり岩を避ける計画とした。そのため、半分地下に埋まる新しいロープウェイ駅舎は解体される既存駅舎のフットプリントをそのまま踏襲することで新たな削岩範囲の発生を避け、上空では新しい展望デッキの支柱を6本に集約し、そのスパンと角度を調整しながら地中の岩との干渉が最も少なくなるよう支柱の着地点を定めていった。 山頂の地面から6.7〜8.7m上空に浮かぶ全長63mの展望台はエキスパンションジョイントを挟んで東側17mと西側46mに分割されている。東側17mは地下1階のロープウェイ駅舎とエレベーターシャフトと一体の構造で、展望デッキの水平力をエレベーターシャフトが負担し、展望デッキの支柱は鉛直力だけを負担する30cm角の1本柱となっている。一方、西側46mの躯体はらせん階段と一体の構造で、その水平力を長手方向に1つ、短手方向に2つのハの字の支柱が負担する。 展望デッキの西側46mに取り付くらせん階段は、蹴上16cmに対して各段が基準法上の踊り場とみなせるよう踏面を121cmとすることで、中間にいわゆる踊り場による屈曲点を設けない、下から上まで一様ならせん形状としている。構造はその一様な幾何学を生かし、梁を兼ねた手摺壁と水平梁を兼ねた踏面で構成されるRC造L型断面を4.6mごとに鉄骨柱で支持している。階段の踏面レベルと起伏ある地盤レベルにより全ての柱長さが異なるため、この柱を鉛直片持にすると短い柱に水平力が集中してしまう。そこで、全ての柱をらせん階段の中心に向かって8°ずつ傾け、軸力抵抗により柱長さによらず分散的に水平力を負担する計画とした。

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尾道の市街地のすぐ北に位置し、多くの市民や観光客で賑わう千光寺の山頂にたつ展望台とロープウェイ駅舎の建て替え計画である。千光寺の山は花崗岩と真砂土でできており、展望台の位置する山頂も至る所に大きな岩が地中に点在していた。この岩を削り砕くと膨大な時間と費用がかかるだけでなく歴史ある地形の改変にもつながるため、新しい展望台はできるかぎり岩を避ける計画とした。そのため、半分地下に埋まる新しいロープウェイ駅舎は解体される既存駅舎のフットプリントをそのまま踏襲することで新たな削岩範囲の発生を避け、上空では新しい展望デッキの支柱を6本に集約し、そのスパンと角度を調整しながら地中の岩との干渉が最も少なくなるよう支柱の着地点を定めていった。 山頂の地面から6.7〜8.7m上空に浮かぶ全長63mの展望台はエキスパンションジョイントを挟んで東側17mと西側46mに分割されている。東側17mは地下1階のロープウェイ駅舎とエレベーターシャフトと一体の構造で、展望デッキの水平力をエレベーターシャフトが負担し、展望デッキの支柱は鉛直力だけを負担する30cm角の1本柱となっている。一方、西側46mの躯体はらせん階段と一体の構造で、その水平力を長手方向に1つ、短手方向に2つのハの字の支柱が負担する。 展望デッキの西側46mに取り付くらせん階段は、蹴上16cmに対して各段が基準法上の踊り場とみなせるよう踏面を121cmとすることで、中間にいわゆる踊り場による屈曲点を設けない、下から上まで一様ならせん形状としている。構造はその一様な幾何学を生かし、梁を兼ねた手摺壁と水平梁を兼ねた踏面で構成されるRC造L型断面を4.6mごとに鉄骨柱で支持している。階段の踏面レベルと起伏ある地盤レベルにより全ての柱長さが異なるため、この柱を鉛直片持にすると短い柱に水平力が集中してしまう。そこで、全ての柱をらせん階段の中心に向かって8°ずつ傾け、軸力抵抗により柱長さによらず分散的に水平力を負担する計画とした。
SENKOJI PEAK OBSERVATORY 千光寺頂上展望台PEAK
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尾道の市街地のすぐ北に位置し、多くの市民や観光客で賑わう千光寺の山頂にたつ展望台とロープウェイ駅舎の建て替え計画である。千光寺の山は花崗岩と真砂土でできており、展望台の位置する山頂も至る所に大きな岩が地中に点在していた。この岩を削り砕くと膨大な時間と費用がかかるだけでなく歴史ある地形の改変にもつながるため、新しい展望台はできるかぎり岩を避ける計画とした。そのため、半分地下に埋まる新しいロープウェイ駅舎は解体される既存駅舎のフットプリントをそのまま踏襲することで新たな削岩範囲の発生を避け、上空では新しい展望デッキの支柱を6本に集約し、そのスパンと角度を調整しながら地中の岩との干渉が最も少なくなるよう支柱の着地点を定めていった。 山頂の地面から6.7〜8.7m上空に浮かぶ全長63mの展望台はエキスパンションジョイントを挟んで東側17mと西側46mに分割されている。東側17mは地下1階のロープウェイ駅舎とエレベーターシャフトと一体の構造で、展望デッキの水平力をエレベーターシャフトが負担し、展望デッキの支柱は鉛直力だけを負担する30cm角の1本柱となっている。一方、西側46mの躯体はらせん階段と一体の構造で、その水平力を長手方向に1つ、短手方向に2つのハの字の支柱が負担する。 展望デッキの西側46mに取り付くらせん階段は、蹴上16cmに対して各段が基準法上の踊り場とみなせるよう踏面を121cmとすることで、中間にいわゆる踊り場による屈曲点を設けない、下から上まで一様ならせん形状としている。構造はその一様な幾何学を生かし、梁を兼ねた手摺壁と水平梁を兼ねた踏面で構成されるRC造L型断面を4.6mごとに鉄骨柱で支持している。階段の踏面レベルと起伏ある地盤レベルにより全ての柱長さが異なるため、この柱を鉛直片持にすると短い柱に水平力が集中してしまう。そこで、全ての柱をらせん階段の中心に向かって8°ずつ傾け、軸力抵抗により柱長さによらず分散的に水平力を負担する計画とした。
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| No. | 184 184 |
| Title | SENKOJI PEAK OBSERVATORY 千光寺頂上展望台PEAK |
| Principal use | Observatory, Ropeway station Observatory, Ropeway station |
| Collaboration | HUMUS (Landscape), KIKUCHI Atsuki (sign design) HUMUS(ランドスケープ), 菊地敦己(サイン) |
| Structural Design | Kanebako Structural Engineers 金箱構造設計事務所 |
| Facility Design | P.T.Morimura & Associates,LTD 森村設計 |
| Construction | TAISEI Corporation 大成建設 |
| Architectural Design | AOKI Jun, SHINAGAWA Masatoshi, ISHIHARA Ami, SHINGU Mitsuyoshi 青木淳, 品川雅俊, 石原愛美, 新宮光善 |
| Design | 2018.06 - 2020.09 2018.06 - 2020.09 |
| Construction | 2021.01 - 2022.03 2021.01 - 2022.03 |
| Location | Onomichi City, Hiroshima 広島県尾道市 |
| Site Area | 3,046m² 3,046m² |
| Floor Area | 157m² 157m² |
| Number of Stories | B1F, 1F B1F, 1F |
| Structure | RC+S RC+S |
| URL | https://data.shinkenchiku.online/projects/articles/SK_2022_06_030-0 https://data.shinkenchiku.online/projects/articles/SK_2022_06_030-0 |
尾道の市街地のすぐ北に位置し、多くの市民や観光客で賑わう千光寺の山頂にたつ展望台とロープウェイ駅舎の建て替え計画である。千光寺の山は花崗岩と真砂土でできており、展望台の位置する山頂も至る所に大きな岩が地中に点在していた。この岩を削り砕くと膨大な時間と費用がかかるだけでなく歴史ある地形の改変にもつながるため、新しい展望台はできるかぎり岩を避ける計画とした。そのため、半分地下に埋まる新しいロープウェイ駅舎は解体される既存駅舎のフットプリントをそのまま踏襲することで新たな削岩範囲の発生を避け、上空では新しい展望デッキの支柱を6本に集約し、そのスパンと角度を調整しながら地中の岩との干渉が最も少なくなるよう支柱の着地点を定めていった。 山頂の地面から6.7〜8.7m上空に浮かぶ全長63mの展望台はエキスパンションジョイントを挟んで東側17mと西側46mに分割されている。東側17mは地下1階のロープウェイ駅舎とエレベーターシャフトと一体の構造で、展望デッキの水平力をエレベーターシャフトが負担し、展望デッキの支柱は鉛直力だけを負担する30cm角の1本柱となっている。一方、西側46mの躯体はらせん階段と一体の構造で、その水平力を長手方向に1つ、短手方向に2つのハの字の支柱が負担する。 展望デッキの西側46mに取り付くらせん階段は、蹴上16cmに対して各段が基準法上の踊り場とみなせるよう踏面を121cmとすることで、中間にいわゆる踊り場による屈曲点を設けない、下から上まで一様ならせん形状としている。構造はその一様な幾何学を生かし、梁を兼ねた手摺壁と水平梁を兼ねた踏面で構成されるRC造L型断面を4.6mごとに鉄骨柱で支持している。階段の踏面レベルと起伏ある地盤レベルにより全ての柱長さが異なるため、この柱を鉛直片持にすると短い柱に水平力が集中してしまう。そこで、全ての柱をらせん階段の中心に向かって8°ずつ傾け、軸力抵抗により柱長さによらず分散的に水平力を負担する計画とした。
尾道の市街地のすぐ北に位置し、多くの市民や観光客で賑わう千光寺の山頂にたつ展望台とロープウェイ駅舎の建て替え計画である。千光寺の山は花崗岩と真砂土でできており、展望台の位置する山頂も至る所に大きな岩が地中に点在していた。この岩を削り砕くと膨大な時間と費用がかかるだけでなく歴史ある地形の改変にもつながるため、新しい展望台はできるかぎり岩を避ける計画とした。そのため、半分地下に埋まる新しいロープウェイ駅舎は解体される既存駅舎のフットプリントをそのまま踏襲することで新たな削岩範囲の発生を避け、上空では新しい展望デッキの支柱を6本に集約し、そのスパンと角度を調整しながら地中の岩との干渉が最も少なくなるよう支柱の着地点を定めていった。 山頂の地面から6.7〜8.7m上空に浮かぶ全長63mの展望台はエキスパンションジョイントを挟んで東側17mと西側46mに分割されている。東側17mは地下1階のロープウェイ駅舎とエレベーターシャフトと一体の構造で、展望デッキの水平力をエレベーターシャフトが負担し、展望デッキの支柱は鉛直力だけを負担する30cm角の1本柱となっている。一方、西側46mの躯体はらせん階段と一体の構造で、その水平力を長手方向に1つ、短手方向に2つのハの字の支柱が負担する。 展望デッキの西側46mに取り付くらせん階段は、蹴上16cmに対して各段が基準法上の踊り場とみなせるよう踏面を121cmとすることで、中間にいわゆる踊り場による屈曲点を設けない、下から上まで一様ならせん形状としている。構造はその一様な幾何学を生かし、梁を兼ねた手摺壁と水平梁を兼ねた踏面で構成されるRC造L型断面を4.6mごとに鉄骨柱で支持している。階段の踏面レベルと起伏ある地盤レベルにより全ての柱長さが異なるため、この柱を鉛直片持にすると短い柱に水平力が集中してしまう。そこで、全ての柱をらせん階段の中心に向かって8°ずつ傾け、軸力抵抗により柱長さによらず分散的に水平力を負担する計画とした。