NIIGATA PERFORMING ART CENTER 新潟パフォーミングアートセンター
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はじめに 市民が日常的に訪れることができる空間をつくること。それが、最大の目標である。 「セントラルパーク」は、当然、そうした意味での「公共空間」を人々に提供する。そして、その中核施設である「市民文化会館」は、公園以上に、より積極的に、日常的に市民が「集い」「憩い」「語らい」「やすらぎ」を得られる場所として計画されるべきである。もしも、「市民文化会館」が、平素、内に入れない空間であれば、それは、公園というオープンスペースにとって、全くふさわしくないことである。 ここで計画される「市民文化会館」は、公園的な性格をもった新しい「公共」空間を、「セントラルパーク」にあたえるものであり、そのことにより、公園全体の魅力を高めるものである。 1.分断された景をつなぐ 現状では、白山公園の杜の景、濃川の水の景、古町の街の景が、つながりをもっていない。また県民会館や音楽文化会館などの既存の施設も孤立している。 そこで、全体計画としては、水、社、街の景をつなぎ、各施設と公園との関係を良くすることを、第一に考え、分断されている空間と空間をつなきあわせるしかけとして、(芝生の公園)と(太鼓橋)の2つのオープンスペースを提案したい。 <芝生の公園> <芝生の公園>は、古町を延長する帯状のオープンスペースとして計画される。「セントラルパーク」と体育館や陸上競技場との間の連続性を生むものである。 <芝生の公園>には、なだらかな地形の起伏がつけられ、丘や池などで奥行感が演出されている。また、春には、桜並木の下で、花見を楽しむこともできる。 <太鼓橋> <太鼓橋>は、やすらぎ堤に緩やかな勾配でつながる台形のデッキとして計画される。白山公園と濃川とをつなぐオーブンスペースである。 <太鼓橋>の上には、市民が楽しめる空間要素として、<円形広場>と2つの大きな(水盤)が組み込まれている。 2.市民の憩いの場をつくる 「セントラルパーク」には、人々を引きつける強力な磁場が必要である。そうした場がつくられることで、人々が立ちどまってくつろいだり、腰をかけて行き交う人を見遣ったり、人と待ち合わせをしたりすることができるようになるからである。「セントラルパーク」全体のそうした中核として、ここでは、(空中公園)と<円形広場>の2つの「たまり場」を提案する。 <空中公園> <空中公園>は、「セントラルパーク」全体のなかでも、最もくつろげる空間として計画される。 <空中公園>は、暗く風の強い新湯の冬にあって、人々が日常的に訪れ、人とあったり憩うことができる、常にみずみずしい緑があふれる室内化された公園である。 <空中公園>は、太鼓橋の上に浮かせる。公園内の歩行者動線をさまたげず、また眺望のきく開放的な空間とするためである。 <空中公園>は、「市民文化会館」のなかから、市民が日常的に利用できる空間をとりだし、それらを公園の環境にオーバーラップさせた、新しいタイプの公共空間である。一義的には、エントランスロビーや各ホールのロビーである。 <空中公園>は、半自然の環境である。自然光と空気が、ルーバーの回転とトップライトの開閉によってコントロールされる。 <円形広場> <円形広場>は、「セントラルパーク」全体のなかでも、市民が自由に活動を繰りひろげられる、最も活動的な空間として計画される。 <円形広場>は、白山公園と川の両方を見渡せる太鼓橋のほぼ頂(いただき)に位置する直径約65メートルの芝生の広場である。 <円形広場>は、<空中公園>の巨大な「穴」の下に位置し、居心地のよい包みこまれた空間となっている。また、<空中公園>が浮いているので、視線は、水平方向に通り、公園全体との一体感は失われない。 <円形広場>は、「市民文化会館」へのメイン・アプローチである。ここに設けられた、<エントランス・スロープ>によって、人々は、上へと自然に導入される。 <円形広場>と<空中公園>は、ひとつづきの空間であり、両者の間では、立体的な視線の交錯が生まれている。
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| No. | 004a 004a |
| Title | NIIGATA PERFORMING ART CENTER 新潟パフォーミングアートセンター |
| Principal use | Culture complex (competition) Culture complex (competition) |
| Architectural Design | AOKI Jun, WATASE Masaki, NISHIO Reiko 青木淳, 渡瀬正記, 西尾玲子 |
| Design | 1993.01 - 1993.02 1993.01 - 1993.02 |
| Location | Niigata City, Niigata 新潟県新潟市 |
| Site Area | 80,564m² 80,564m² |
| Floor Area | 19,800m² 19,800m² |
| Number of Stories | B1, 3F 地下1階、地上3階 |
| Structure | S+RC+SRC S造+RC造+SRC造 |
はじめに 市民が日常的に訪れることができる空間をつくること。それが、最大の目標である。 「セントラルパーク」は、当然、そうした意味での「公共空間」を人々に提供する。そして、その中核施設である「市民文化会館」は、公園以上に、より積極的に、日常的に市民が「集い」「憩い」「語らい」「やすらぎ」を得られる場所として計画されるべきである。もしも、「市民文化会館」が、平素、内に入れない空間であれば、それは、公園というオープンスペースにとって、全くふさわしくないことである。 ここで計画される「市民文化会館」は、公園的な性格をもった新しい「公共」空間を、「セントラルパーク」にあたえるものであり、そのことにより、公園全体の魅力を高めるものである。 1.分断された景をつなぐ 現状では、白山公園の杜の景、濃川の水の景、古町の街の景が、つながりをもっていない。また県民会館や音楽文化会館などの既存の施設も孤立している。 そこで、全体計画としては、水、社、街の景をつなぎ、各施設と公園との関係を良くすることを、第一に考え、分断されている空間と空間をつなきあわせるしかけとして、(芝生の公園)と(太鼓橋)の2つのオープンスペースを提案したい。 <芝生の公園> <芝生の公園>は、古町を延長する帯状のオープンスペースとして計画される。「セントラルパーク」と体育館や陸上競技場との間の連続性を生むものである。 <芝生の公園>には、なだらかな地形の起伏がつけられ、丘や池などで奥行感が演出されている。また、春には、桜並木の下で、花見を楽しむこともできる。 <太鼓橋> <太鼓橋>は、やすらぎ堤に緩やかな勾配でつながる台形のデッキとして計画される。白山公園と濃川とをつなぐオーブンスペースである。 <太鼓橋>の上には、市民が楽しめる空間要素として、<円形広場>と2つの大きな(水盤)が組み込まれている。 2.市民の憩いの場をつくる 「セントラルパーク」には、人々を引きつける強力な磁場が必要である。そうした場がつくられることで、人々が立ちどまってくつろいだり、腰をかけて行き交う人を見遣ったり、人と待ち合わせをしたりすることができるようになるからである。「セントラルパーク」全体のそうした中核として、ここでは、(空中公園)と<円形広場>の2つの「たまり場」を提案する。 <空中公園> <空中公園>は、「セントラルパーク」全体のなかでも、最もくつろげる空間として計画される。 <空中公園>は、暗く風の強い新湯の冬にあって、人々が日常的に訪れ、人とあったり憩うことができる、常にみずみずしい緑があふれる室内化された公園である。 <空中公園>は、太鼓橋の上に浮かせる。公園内の歩行者動線をさまたげず、また眺望のきく開放的な空間とするためである。 <空中公園>は、「市民文化会館」のなかから、市民が日常的に利用できる空間をとりだし、それらを公園の環境にオーバーラップさせた、新しいタイプの公共空間である。一義的には、エントランスロビーや各ホールのロビーである。 <空中公園>は、半自然の環境である。自然光と空気が、ルーバーの回転とトップライトの開閉によってコントロールされる。 <円形広場> <円形広場>は、「セントラルパーク」全体のなかでも、市民が自由に活動を繰りひろげられる、最も活動的な空間として計画される。 <円形広場>は、白山公園と川の両方を見渡せる太鼓橋のほぼ頂(いただき)に位置する直径約65メートルの芝生の広場である。 <円形広場>は、<空中公園>の巨大な「穴」の下に位置し、居心地のよい包みこまれた空間となっている。また、<空中公園>が浮いているので、視線は、水平方向に通り、公園全体との一体感は失われない。 <円形広場>は、「市民文化会館」へのメイン・アプローチである。ここに設けられた、<エントランス・スロープ>によって、人々は、上へと自然に導入される。 <円形広場>と<空中公園>は、ひとつづきの空間であり、両者の間では、立体的な視線の交錯が生まれている。