NICORAS G. HYAEK CENTER NICORAS G. HYAEK CENTER
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LEDは僕にとって面白い素材です。10年ほど前から興味を持ち、建築の照明として取り入れてきました。当時はまだほとんど出回っておらず、わずかに存在しても大変高価な製品でした。それが次第に技術的にも価格的にも使えるものになってきて、現在では光源を考えるときにはLEDが当たり前となっています。しかしながら、今はまだ「LEDがどれほどインパクトを与え、社会を変えていくのか」を表現するところまでは至っていないように思います。それを踏まえて、取り組みの変遷を紹介します。照明をデザインするとき、要素となるのは光とそれをつくるもの、すなわち光源や器具です。この2つは、似ているようで実は相反する関係にある。光そのものを見せたい場合、光源や器具を目たせずに欲しい光だけを得たいわけです。反対に、光源や器具も一緒に表現したいと思うと、今度は光そのものが見えにくくなってしまう。そのせめぎ合いやバランスに難しさがあります。具体例を挙げてみましょう。僕が初めて商業建築を手掛けたのは、1999年のルイ・ヴィトン名古屋(栄店)でした。店舗は夜の表情も重要だろうと、全体をきれいな発光体として見せることをコンペで提案し、採用されました。外壁をダブルスキンとし、外側のガラスと内側の壁に市松模様(ルイ・ヴイトンのダミエ・パターン)を施し、モアレ現象を起こさせる。これに光を当てることで、互いに干渉し合い、実在しない第3のパターンが現れる構想です。まだ光源は蛍光灯でしたから、影のない均ーな光を出すのは非常に難しいことでした。その後も2002年にルイ・ヴィトン表参道ビル、04年にはルイ・ヴィトン銀座並木通り店を手掛けましたが、やはり蛍光灯を使い、苦労して仕上げました。銀座の店は既存ビルの改装で、僕は夜、外装に光が浮き出てくるアイデアを提案しました。GRC(ガラス糖強化セメント)パネルを薄い大理石にして部分的に光を透けさせる。コンピュータープログラムによって、その光の明るい部分と暗い部分変化させ、呼吸しているかのように光を見せるものです。しかし、蛍光灯による潤光には限界があるため、思うようには光の強弱が付きませんでした。
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| No. | 050 050 |
| Title | NICORAS G. HYAEK CENTER NICORAS G. HYAEK CENTER |
| Principal use | Retail (competition) Retail (competition) |
| Architectural Design | AOKI Jun, NANBA Hiroaki 青木淳, 難波寛明 |
| Design | 2005.01 - 2005.06 2005.01 - 2005.06 |
| Location | Chuo-ku, Tokyo 東京都中央区 |
| Site Area | 473m² 473m² |
| Floor Area | 5,204m² 5,204m² |
| Number of Stories | 13F, B2 地上13階、地下2階 |
| Structure | S S |
LEDは僕にとって面白い素材です。10年ほど前から興味を持ち、建築の照明として取り入れてきました。当時はまだほとんど出回っておらず、わずかに存在しても大変高価な製品でした。それが次第に技術的にも価格的にも使えるものになってきて、現在では光源を考えるときにはLEDが当たり前となっています。しかしながら、今はまだ「LEDがどれほどインパクトを与え、社会を変えていくのか」を表現するところまでは至っていないように思います。それを踏まえて、取り組みの変遷を紹介します。照明をデザインするとき、要素となるのは光とそれをつくるもの、すなわち光源や器具です。この2つは、似ているようで実は相反する関係にある。光そのものを見せたい場合、光源や器具を目たせずに欲しい光だけを得たいわけです。反対に、光源や器具も一緒に表現したいと思うと、今度は光そのものが見えにくくなってしまう。そのせめぎ合いやバランスに難しさがあります。具体例を挙げてみましょう。僕が初めて商業建築を手掛けたのは、1999年のルイ・ヴィトン名古屋(栄店)でした。店舗は夜の表情も重要だろうと、全体をきれいな発光体として見せることをコンペで提案し、採用されました。外壁をダブルスキンとし、外側のガラスと内側の壁に市松模様(ルイ・ヴイトンのダミエ・パターン)を施し、モアレ現象を起こさせる。これに光を当てることで、互いに干渉し合い、実在しない第3のパターンが現れる構想です。まだ光源は蛍光灯でしたから、影のない均ーな光を出すのは非常に難しいことでした。その後も2002年にルイ・ヴィトン表参道ビル、04年にはルイ・ヴィトン銀座並木通り店を手掛けましたが、やはり蛍光灯を使い、苦労して仕上げました。銀座の店は既存ビルの改装で、僕は夜、外装に光が浮き出てくるアイデアを提案しました。GRC(ガラス糖強化セメント)パネルを薄い大理石にして部分的に光を透けさせる。コンピュータープログラムによって、その光の明るい部分と暗い部分変化させ、呼吸しているかのように光を見せるものです。しかし、蛍光灯による潤光には限界があるため、思うようには光の強弱が付きませんでした。