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大きくいえば、多際川に流れ込む小川が西に蛇行してできた岬のような場所の、その突端である。昔、神社があった、と聞いても驚かないかもしれない。その土地から岬の根元の東に向かえばゆっくりと下っていき、岬の鞍部となる。西と南のすぐ先は、急斜面で下る。そんな丘の上に基を築いて、上にとんがり帽子のような屋根をゆったりと載せる。それがこの家の基本的な構えである。 西と南の2面で道に面している。道の方向を軸としてその2軸に沿って基壇を置き、屋根を架けた。南北軸が長軸で22mほどの長さ。南に向かって80cmくらい緩やかに下っている。短軸は東西軸で長さは11mほど。1階を南面道路の高さに揃え、北側では半地下とした。家本体と塀との間にできる通路状隙間の地面は、一律、1階床から75cm上げ、細長く浅い庭とした。座って窓越しに見れば、目線の先に庭の地面が間近に広がる。 屋根は長軸方向に8.1mの長さの棟を上げ、8分5厘の勾配で全方向に距離にして3.75m、軒を下ろした。南と北に半割れの、半径3.75mで広がる円錐状の場所ができている。棟木は350×150×9mmの鉄骨角パイプ、垂木は成が棟から軒先に向かって228mmから130mmまで絞られる90mm幅のLVL、半円形に弧を描く軒先の水平梁は4.2mm厚101.6mmφの鉄丸パイプ。木造と鉄骨造の混構造である。この大屋根の下、中央を室内化して、居間としている。 棟木を支える、教会堂におけるアプスのような両端部は半円形平面の鉄筋コンクリート造の「塔」で、1、2階を貫通する。打放し鉄筋コンクリートは外壁では普通型枠を用い、内壁では一般型枠を用いている。外壁はそれにクリアの水性浸透系塗料、内壁は水性浸透系塗料を塗布しているが、1階中央廊下では若干の紅色顔料、またアプス部を除く1階内壁では、白顔料を加えている。
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| No. | 174 174 |
| Title | F F |
| Principal use | House House |
| Structural Design | TECTONICA テクトニカ |
| Construction | KUDO KOMUTEN 工藤工務店 |
| Architectural Design | AOKI Jun, ICHIHARA Noboru, OSADA Minami 青木淳, 市原昇, 長田美波 |
| Design | 2018.02 - 2019.07 2018.02 - 2019.07 |
| Construction | 2019.08 - 2020.10 2019.08 - 2020.10 |
| Location | Tokyo 東京都 |
| Site Area | 240m² 240m² |
| Floor Area | 245m² 245m² |
| Number of Stories | 2F 2F |
| Structure | RC RC |
| URL | https://data.shinkenchiku.online/projects/articles/JT_2021_01_048-0 https://data.shinkenchiku.online/projects/articles/JT_2021_01_048-0 |
大きくいえば、多際川に流れ込む小川が西に蛇行してできた岬のような場所の、その突端である。昔、神社があった、と聞いても驚かないかもしれない。その土地から岬の根元の東に向かえばゆっくりと下っていき、岬の鞍部となる。西と南のすぐ先は、急斜面で下る。そんな丘の上に基を築いて、上にとんがり帽子のような屋根をゆったりと載せる。それがこの家の基本的な構えである。 西と南の2面で道に面している。道の方向を軸としてその2軸に沿って基壇を置き、屋根を架けた。南北軸が長軸で22mほどの長さ。南に向かって80cmくらい緩やかに下っている。短軸は東西軸で長さは11mほど。1階を南面道路の高さに揃え、北側では半地下とした。家本体と塀との間にできる通路状隙間の地面は、一律、1階床から75cm上げ、細長く浅い庭とした。座って窓越しに見れば、目線の先に庭の地面が間近に広がる。 屋根は長軸方向に8.1mの長さの棟を上げ、8分5厘の勾配で全方向に距離にして3.75m、軒を下ろした。南と北に半割れの、半径3.75mで広がる円錐状の場所ができている。棟木は350×150×9mmの鉄骨角パイプ、垂木は成が棟から軒先に向かって228mmから130mmまで絞られる90mm幅のLVL、半円形に弧を描く軒先の水平梁は4.2mm厚101.6mmφの鉄丸パイプ。木造と鉄骨造の混構造である。この大屋根の下、中央を室内化して、居間としている。 棟木を支える、教会堂におけるアプスのような両端部は半円形平面の鉄筋コンクリート造の「塔」で、1、2階を貫通する。打放し鉄筋コンクリートは外壁では普通型枠を用い、内壁では一般型枠を用いている。外壁はそれにクリアの水性浸透系塗料、内壁は水性浸透系塗料を塗布しているが、1階中央廊下では若干の紅色顔料、またアプス部を除く1階内壁では、白顔料を加えている。
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